【気をつけろ!】あなたもハマる 免れない思考の罠 4選【心理】
今回のテーマは、思考の罠。
人間が陥りやすい思考の落とし穴 4 つについて紹介します。
メディアでもメンターの営業、コンサルティング業者も使っている罠もあります。
言い回しが変わるだけで、同じ事柄が全く別物のように魅力的に感じてしまうという思考の働きがあなたにも埋め込まれているのです。
その思考の動きについては、例文を挙げて紹介しているので実際に感じていただけると思います。
人間の心理を突いた誘導に一度引っかかっているかもしれません。
逆に言えば、この方法を取得することで、自分が営業を掛けるときに役に立つ可能性があります。
ビジネスでも日常でも実は使われている手法です。
Contents
フレーミングの罠

「ほら、ゴミ箱がいっぱいよ」と言われるのと、
「ゴミ箱を捨ててもらえると助かるんだけどな」
と言われるのでは同じ状況なのに言い方によって受ける印象はだいぶ違います。
これを、心理学用語ではフレーミング効果といいます。
私たちは、立派なフレームつまり額縁に入った絵を見ると、額縁がない時よりも絵の価値を高く評価してしまいます。
ある実験で 2 種類の肉が用意されました。
片方には「脂肪分 99%カット」と書いてあり、もう片方には「脂肪分 1%」と書いてあります。
2つの肉は、全く同じものですが、
実験の参加者は全員脂肪分 99 パーセントカットの肉の方が
健康に良いと評価しました。
このような聞こえを良くするための表現は、世間一般で用いられているフレーミングの手法です。
例えば、投資信託のような金融商品のパンフレットには、過去何年間かの実績がグラフで示されていますが、大概見事な右肩上がりのカーブが出来る時点まで遡って、その期間だけをピックアップしています。
情報を見極める時には、どんな枠組みに基づいて描写されたものかをよく確かめる必要があります。
希少性の錯覚の罠

2つのグループがクッキーの質を評価する実験を行いました。
グループ A :クッキーを運ぶともらえる
グループ B :2 枚だけしかもらえない
結果は、2枚しかもらわなかったグループ B の被験者の方が、クッキーの質をはるかに高く評価しました。
実験は何度も繰り返されましたが、毎回少ししかもらえない方がクッキーを美味しく感じるという結果になりました。
これが希少性の錯覚の罠です。
人は珍しいものや残りの数が少ないものに反応している時には、論理的に考えられません。
ポスターに「本日限り在庫が無くなり次第終了」といった決まり文句が多く使われるのは、この心理を利用しています。
なので、物の価値を評価する時には希少性のことを一旦忘れて、純粋にそのものが持つ価値だけを考えるようにしましょう。
イメージの罠

【問題】
ドイツ語には R で始まる単語 と R で終わる単語 ではどちらがたくさんあるでしょうか。
答えは、 R で終わる単語は 、R で始まる単語の 2 倍以上あります。
しかし、この質問をされたドイツ人のほとんどが答えを間違います。
それは 、R で始まる単語の方がすぐに思いつくからです。
私たちは、自分が想像しやすい単純なイメージをもとにじっくり考えずに手っ取り早く判断をしています。
経営コンサルタントは、特にこのイメージの罠にはまりやすい職業です。
だいたいどのコンサルタントも、自分のお気に入りの手法というものを持っています。
もっと適切な対策がある場合でも、別の方法は頭に浮かばずいつも自分が用いる方法を当てはめようとします。
この罠にはまらないようにするには、自分一人だけでは難しく、自分と違う考えを持っている人と協力し合うしかありません。
ストーリーの罠

これは出来事をわかりやすくするために、真実を単純化して物語に収めようとしてしまう傾向のことです。
この罠は、特にメディアの世界でよく登場します。
1つ例を挙げてみましょう。
1台の車が橋を渡っている時に、突然橋が崩れ落ちて運転手が亡くなってしまいました。
私たちは、新聞のニュースで亡くなった運転手の人生について詳しく知る事になるでしょう。
その人はどこから出発してどこへ向かっていたのか、どこで生まれてどこで育ち、年齢は何歳で職業が何だったのか。
しかし、よく考えてみれば重要なのは運が悪かった
その人の人生の詳細ではなく、橋の構造です。
「足のどこに弱点があったのか」、
「建設方法に問題があったのか」です。
このような問いかけに、読者はあまり興味を持ちません。
私たちは、物語には惹きつけられますが、物事の本質をとらえるような事実からは目を背ける性質があるのです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、4 つの思考の罠を取り上げて解説しました。
人間の脳は、原始時代に生き残りやすいように最適化されているため、現代の社会にはうまく馴染まない特徴がいくつもあります。
これは、人間が共通して持っている性質なのでなくすことはできませんが、あらかじめそのパターンを知っていれば、考えることで回避できることでしょう。
それでは!